業者の見分け方



良くない業者の特徴

  • 施工事例、仕上がりの提示がない
  • 「どんな風に仕上がりますか?中は?外は?」と尋ねたときに、曖昧な説明しかしない業者は、良い業者とは言えません。経験を積んでいる電気工事業者であれば、自分の腕に自信があるため写真を提示し、細かく説明します。

    「工事内容説明ができない、仕上がりイメージの写真が提示できない=技術に自信がない業者」と考えた方が良いでしょう。

  • 見積り書が「工事一式」でまとめられており、内容に関する細かな説明がない
  • 例え同じ内容の取付工事だとしても、どういった材料を使うか、どういった方法で工事を進めるのかによって、何にいくら必要かといった内訳は変わります。「工事一式」として、まとめて記載する業者は「相手は素人だから、詳しく記載しなくても良い」と考えている可能性が高く、お客様に対して敬意を持って対応しているとは言えません。

  • 飛び込み営業で不安を煽り、契約を急がせる
  • 無料点検などの名目で飛び込み営業を行い、お客様の不安を煽るやり方もまた、良い業者とは言えません。中には最初は営業担当が訪れ、後から職人が来るパターンもあります。不安や恐怖心を煽る業者は、自らの契約のことだけしか考えていない可能性が高いです。

良い電気工事業者の特徴

  • 工事内容を事前に詳細に説明する
  • 施工事例の写真を見せ、専門用語を使わずに工事内容・仕上がりに関する説明を行います。お客様に納得いただいた上で、初めて契約に進みます。強引に契約、工事予定日決定に持ち込むようなことはしません。

  • 工事後に、追加料金が発生しない
  • 工事開始後、下見段階では気付かなかった点を発見することがあります。しかし、余程のことがない限り、それは業者側の確認ミスであり、お客様側に責任はありません。自分のミスで発生したマイナスは、勉強代だとして真摯に受け止めることで、勉強しようと意識が高まるものです。
    大西電気では、見積もり金額後に勝手に追加料金を上乗せすることはいたしません。

  • 電気工事に対する幅広い知識を持っている
  • 同じ電気工事業者であっても、ひとつの作業に長けている業者もあれば、住宅電気工事全般の知識と経験を持つ業者もいます。知識、経験は豊富であるに越したことはありません。

    エアコンの設置、コンセントの移動ひとつとっても、お客様の家の形状はそれぞれ異なるものです。「家の中は、配線が極力見えないようにして欲しい」といった要望に関しても、桟を跨ぐかどうかなど、条件によって難易度が変わります。お客様のニーズに合わせた設置・対応をするためには、電気工事に対する幅広い知識、オールマイティな経験は欠かせません。

電気工事の資格

家庭用電気工事を行うにあたり「第一種電気工事士」または「第二種電気工事士」の資格が必須です。対応可能範囲は、下記の表をご参照ください。

第一種電気工事
事業用電気工作物
最大電力500キロワット未満の需要設備
【工場、ビル、高圧受電の施設など大きな電気設備】
第二種電気工事
一般用電気工作物
【600ボルト以下の住宅、店舗等の電気設備】

そのほか、電気工事業務の必須資格ではないものの、電気工事に対する知識の豊富さを表す資格もあります。

第三種電気主任技術者

ビルなど大きな建物の電気工事を行う場合、電気設備の数が多いことから電気設備全般の責任者が必要です。個人宅の電気工事をする分には取得していなくても可能ですが、取得=幅広い知識を持っていることの証明にもなります。平成29年度の合格率は約8% 。難易度の高い資格です。


電気工事業者の腕の違い

  • 適切な材料の使用の有無
  • 電気工事を行う場合、Aのブレーカーに対してはBの線、Cのブレーカーに対してはDの線が必要など、様々なルールが存在し、問題なく設置するためにはこれらのつながりを重視する必要があります。腕の良い電気工事業者は、適切な材料を見極め、使用しています。

  • 10年、20年後の状況を見据えた工事
  • 悪徳業者は「今さえ良ければ」といった考え方に偏りがちです。しかし、お客様はこれから10年、20年といった長いスパンで電気製品を使うわけですから、本来、業者は長期的視野で物事を見て、提案する必要があります。腕の良い業者は、目の前の状況だけにとらわれることなく、将来的なメンテナンスに関しても意識し、工事を行います。

  • 礼儀と人間性
  • 技術と礼儀は別物といった考え方は、今の職人の世界では通用しません。他業種とチームを組んで働く以上、ルール厳守は基本です。腕の良い職人であれば、様々な現場に出入りしているため、各現場のルールの重要性を理解しています。あいさつ、身だしなみといった基本的なことからも、技術力の腕を判断することが可能です。

悪徳業者が工事をした場合に起きるミス

  • エアコン

  • 設置前のエアコンの内部には、空気中の水分やゴミが付着しているため、そのまま稼働させてしまうことで、水分が凍り内部が傷つく可能性があります。そこで、一般的な業者が行う作業が「真空引き」です。

    しかし、悪徳業者の場合、手間や十数分の時間を惜しみ、真空引き作業を省くことがあり、その結果、エアコンの効きが悪くなる、故障するといった事態が起きます。

    そのほか、配管工事ミスにより

    • ガス漏れ
    • 水漏れ
    • 漏電

    などが起きることもあります。また施工ミスの場合は、エアコン本体のメーカー保証が効かないため、注意が必要です。

  • エコキュート

    • 不適切な設置方法による傾き
    • 被膜の劣化
    • 見た目が非常に悪い
  • IHクッキングヒーター

    • 設地工事不良による感電
    • 外壁の電線処理が雑なため、劣化が激しい
    • 見た目が非常に悪い
  • コンセント

    • 傾いている
    • 壁から浮いており、隙間がある
    • 何の説明もなく、当初の希望と別の場所に増設されている
  • 浴室テレビ

    • 防水処理が的確にできていない
    • 水漏れにより、周辺の金属や木材が腐食する
    • 設置場所に不適合な材料の使用
    • 防水処理不足
    • 隙間からの異物侵入